狭山市 眼科|中園医院トピックス

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こどもにメガネを掛けさせるコツ

『子供が、メガネを掛けたがらないです。。。。
眼科の担当の先生には、「メガネを掛けることが、治療に必要です。」と、
言われているのに。。。』

と、困っている保護者の方から、外来で相談を受けることがよくあります。

私にも、現在中学校1年生の息子がおります。
息子が近視になり始めた小学校の4年生や5年生のころ、私自身も、眼科医でありながら、子供にメガネを掛けさせるのに苦労しました。

ところで、こどもがメガネをかけるのを嫌がる理由はなんでしょうか?
我が子の場合は、『友達にメガネをかけていることで、からかわれるのが心配。。。』『サッカーの時に邪魔になる。』などの理由で、メガネを掛けることを、受け入れてくれませんでした。一般的にこどもがメガネを嫌がる理由は、年齢によって異なるようです。乳幼児の場合、メガネに限らず、帽子などもそうですが、顔や頭に、何かがついているのに嫌がる傾向があります。
またご両親が、メガネに対して持っている印象にも、大きく影響を受けます。そして、お子さんが大きくなり、小学校低学年ぐらいになると、周囲の目も気になり始めます。高学年では、スポーツの時など、メガネが生活面で支障を来すケースもあり、子供がメガネを拒否する原因になることもあります。

こどもにメガネが、必要とされる場合には大きく分けて二つあります。
一つは、斜視や弱視の治療を目的としたメガネです。
この場合、常時、メガネをかけることが必要になります。
もう一つは、学童期の近視のメガネのように、『学校で授業中に黒板を見るときに使用したい』など、メガネの装用や時間帯が、本人の希望によるところが大きい、屈折矯正のためのメガネです。
はじめの斜視や弱視の治療のためのメガネは、視力の発達、両眼視機能の獲得のために、ぜひ常に掛けて欲しいメガネです。

では、メガネを嫌がる子供に、保護者の方は、どのように接していけばよいのでしょうか?また、どのようにしたら、こどもがメガネを掛けられるようになるのでしょうか?

1 : メガネを掛けて、お子さんの好きなテレビや絵本、映画などを見せてあげてください。メガネをかけるとよく見えるようになることを、お子さんに実感させてください。

2 : また、保護者の方からもお子さんに、なぜメガネを掛ける必要があるのか、分かりやすく説明をしてあげてください。小さい子供なりの解釈をして、メガネを掛ける事に納得してくれることがあります。

3 : お子さんがメガネを掛けているときに、『メガネがよく似合ってかわいい!!』もしくは、『かっこいい!!』と、ほめてあげてお子さんのモチィベーションを上げてください。保護者の方も、伊達メガネでも構いませんので、お子さんと一緒にメガネをかけて見て下さい。子供が、大好きなお父さん、お母さんと、一緒の状態(まね)を、好む傾向があるためです。

上記の点が、ご家庭でもできる具体策になります。

また、遠視の強いお子さんが、調節をしている場合にメガネをかけると見えにくく感じる場合があります。そのような場合は、瞳の調節をお休みさせる目薬をつかい、メガネを掛けやすい状態で、装用してもらうこともあります。

ご家庭で出来る具体策を行っても、お子さんがなかなかメガネを掛けたがらないときは、メガネが、子供や保護者の方トラウマになってしまうことがあります。その様なときは、どうぞ無理はしないで、眼科にご相談ください。

参考文献
八子恵子:月刊眼科診療プラクチィス
眼鏡トラブル 23 Vol.5 No.5 2002 文光堂

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