狭山市 眼科|中園医院トピックス

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カロリーゼロの人工甘味料の話

夏本番となり、たびたび水分補給が必要な時期になりました。
水やお茶だけでは、どうももの足りず、甘くてカロリーのない飲み物は魅力的と感じる人も少なくありません。このような飲み物の甘み成分は人工甘味料です。人工甘味料は、甘みを感じる舌の受容体強い刺激をして、甘みを感じさせます
ではどのような人工甘味料が使われているか代表的なものをあげてみます。

■ アスパルテーム・・・ アスパラギン酸とフェニルアラニンという2つのアミノ酸が結合したものです。体に吸収されると速やかにアミノ酸とごく微量のメタノールに分解されます。砂糖の甘みの約200倍。
■ スクラロース・・・ 塩素を含む有機塩素化合物。砂糖の甘みの約200倍。
■ アセスルファムK・・・ 砂糖の甘みの200倍。
※参考までに、天然の甘味料にはブドウ糖・砂糖・はちみつ・メープルシロップ・水飴・麦芽糖・オリゴ糖などがあります

メリットは血糖値は上昇させないことです。デメリットは舌の甘みの閾値を上げてしまうことです。つまり、今までよりもっと甘いものを摂取しないと、甘いと感じなくなってしまいます。
アメリカでは、ノンカロリーの甘い飲み物の愛用者が倍増したと同時に、従来の甘い砂糖入りの飲み物の一人あたりの消費量も増えているという不思議な現象が起き、この謎を解こうといろいろな研究がされています。アメリカのパーデュー大学の研究者によると、「甘いものを食べたい」要求は「体が栄養素を欲している」サインでもあり、高カロリーの甘いものを食べれば満足感が得られますが、人工甘味料を摂取した場合、満足感が得られず、「甘いもの=満足感」が成立せず、甘いものをより多く食べてしまったり、結局は砂糖をたくさん入れないと満足できなくなってしまうという現象が起きてきてしまう可能性がでてくると言われています。
また、まだ安全性が確立されておらず、摂取量に注意しなければいけません。(一日摂取許容量が決められています)

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